小説目次 


■■ 相互記念:oblate・Rika様 ■■




OK、落ち着け。
今現在の時刻は恐らく午後3時12分・・・・38秒・・・39秒・・・40秒。
場所はウータイの宿屋、先程仲間達とタークスのレノとルードコンビに助けられました。何故って、チビ・デブ・ハゲのモテない男の要素三拍子揃っちゃった奴に拉致られてましたから。オマケに性格まで悪いって、四重苦ね、アイツ。ホヒホヒ言ってお嫁さんにするって張り切っちゃってまぁ・・・・あんたにゃぁ物言わぬお人形がお似合いよ、とか思っちゃったりして。精々お人形の着せ替えで遊んでなさいな、と言いつつ逃げられない状況にどうしようかと悩んで居た所、素晴らしき仲間達が迎えに来てくれたのよ。
私を人身御供にして逃げて行きやがったユフィも共に。あんの小娘、後でヒーヒー言わせてやる、ってそうじゃなくて。
上手い具合に助けて貰って、今からタイニーブロンコに戻るのも大変だからって一泊する事になったの。
皆は他の土地とは違うウータイを見物しにいって、1人部屋でゆっくりしてようと思ったらヴィンセントが部屋に入って来たのよ。
いつもの表情なんだけど、少し違うような顔つきで。

「どうしたの、ヴィンセント」

ベッドに腰掛けて寛いでいる私の隣に無言で腰掛けたと思ったら・・・・。
ハグ。
抱きしめられた。
すっぽりと。
そして冒頭の時計を見ている事に至る。彼の肩越しに備付の時計が視界に入ったからね。
抵抗すら許されない彼の腕の中で、取りあえず感じた事、思った事は。


お婆ちゃんのタンスの匂いがする。


懐かしい匂い、お婆ちゃんがこうして防虫剤を居れて服を仕舞って置くんだよって言ってたっけ。
お婆ちゃん、は元気です。
異世界に来ちゃったけど、なんとか元気でやってます。
だから何時までも私を見守ってて下さいね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、婆ちゃん生きてるし。


何勝手に死んだ事にしちゃってるの、私。
私がこっちに来る前もピンピンしてて、『隣の田吾作さんとお向かいの五平さんとパラパラ踊ってくるわ』なんて・・・・婆ちゃん、パラパラなんて頑張るね・・・・。
話題がそれたけど、これもきっとヴィンセントの責よ、こいつが行き成り私を抱きしめたりなんかするから。

「ちょっと放してよ、ヴィンセント!あんたの責でお婆ちゃん殺しちゃったじゃない、私の中で!
「・・・・・・・・無事で良かった・・・・」

言葉と同時に抱きしめられる腕に先程よりも力が入って、ちょっと キュン♥ ってなった。
凄く安心したような声を出すから・・・・。
でもやっぱりお婆ちゃんのタンスの匂いなの。

「ヴィンセント?」
「あまり心配を掛けさせないでくれ」

耳元で囁かれて・・・・うぉ!耳にキスするな!
どんだけタラシですか、実は相当恋愛経験豊富でしょ?!
女が喜ぶツボを得てるでしょ!?それ、天然じゃないよね!?


「ちょ、耳にキスするな!!」
耳でなければいいのか?
「うへ?」

体を放して見詰めてくる彼のルビーのような瞳。
取り出したら高く売れるだろうか、なんて考えてはいけない。
彼は真剣なのだから、こっちも真剣にならなければ!

・・・・・」
「ッ・・・!!!!」

吐息がかかる寸前。
軽く開かれている名前を呼ぶ唇。
薄っすらと閉じられる瞳。
真剣だと、思えば思う程。
笑えるのが人間よね。

ぶふぅ・・・!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ご、ごめん・・・・私、昔から笑っちゃいけない所でこう・・・あははははは!!!」

遂には遠慮なく笑い出しちゃったのよ、ごめんね。
ほら、笑いって癌の進行を抑制させる事も発表されてるみたいだし!
笑わないと損だから!!
あ、なんかヴィンセントが落ち込んでる。

「ヴィンセント、落ち込まないでよ」
「・・・・・・誰の責だ」
「別にヴィンセントが可笑しかったわけじゃないもの。それに、私等別に付き合ってるって分けじゃないのに、キスなんかするのは不自然でしょ」
「では付き合おう。これで不自然ではないな」

少し拗ねた顔がちょっと可愛いな、と思ったら。
彼の顔が至近距離にあって。
唇に柔らかい物が押し当てられて。
見事にヴィンセントにファースト・キスを奪われました。


それをたまたまユフィとエアリスに見られ。



仲間全員にバラさて、何時しか仲間公認になってしまったのは言うまでもありません。


っつか、私、返事してなかったんだけどね。
ま、いっか。



相互記念としてoblateのRika様に捧げます『FF7・ヴィンセント』夢です。
ヴィンで内容はお任せ、との事でしたので、ギャグ風味の主人公語りで話を進めてみました。
Rika様の書く夢とは違い、さり気ないギャグが出来ない未熟者で御座いますorz


Rika様宜しければ、お受け取り下さいませ。
これからも幻夢館を宜しくお願い致します!!

草薙五城様より、相互リンク記念にいただいちゃったヴィンセント夢ですv
草薙様、どうもありがとうございますv
御婆ちゃんの匂いって・・・ヴィンセントー!(笑)
ギャグでも、しっかりオイシク唇頂いちゃうヴィンセントが流石です。
こんな素敵な夢をどうもありがとうございます〜!!これからも、どうぞよろしくお願いしますv
五城さんのサイトへはリンクページより行けます。

小説目次